2025年・夏の甲子園予選。友の会加盟校9校は、いずれも3回戦までに姿を消すこととなりました。今回は、夏大会が終わった後、各校の戦力はどうなるのか、大胆に予想したいと思います。
①安富高校
(1)引退による影響(投手陣)
絶対的エース・天野や、制球力が売りの本庄など、主力として戦ってきた投手が抜けることで、戦力はダウンする見込み。特に、貴重なUR先発型である天野の引退は非常に痛手であり、早急な戦力の埋め合わせが望まれる。
(2)引退による影響(野手陣)
不動の4番・堀江が引退する影響は大きい。他にも、通算100HRの鵜川や、チームリーダーの磯部が抜ける。しかし、安富は強打の選手の育成に定評があるため、投手陣に比べて影響は少ないと見られる。
(3)夏大会以降の戦力(投手陣)
軟投派の新エース候補・中島が投手陣を支える。神田、和泉などの2年生投手陣と共に、天野の抜けた穴を全員でカバーする。林、河田ら1年生投手たちの躍動にも期待したい。既存戦力と新戦力の融合がカギとなる。
(4)夏大会以降の戦力(野手陣)
三塁手・柏木と遊撃手・山岸が打線の核となる。1年生の高橋、中村、篠崎は巧打が魅力の期待の逸材。総じて強力打線は健在であり、投手陣を全力で援護したい。恐怖の7番・田島の打棒にも注目。
②アホが多すぎる高校
(1)引退による影響(投手陣)
エースの柳橋、速球派の栗原、制球に優れる河村など、これまでチームを支えてきた投手の半分以上が離脱する厳しい状況。戦力低下は免れられず、一刻でも早く戦力を補強したいところである。
(2)引退による影響(野手陣)
正捕手の西脇や強打のユーティリティ・小泉などが離脱するが、現在のアホ高打線は1、2年生が主であり、投手陣に比べると影響は少ない。
(3)夏大会以降の戦力(投手陣)
先発陣は、期待の剛腕・山中と軟投派の加藤の2枚看板で生まれ変わりを図る。リリーフ陣には、二刀流の清水が頼もしい投球を続けているが、清水以外はまだ育っていない。当然ながら清水の酷使が予想され、早めの改善が求められる。
(4)夏大会以降の戦力(野手陣)
西脇が抜けたことで、正捕手争いが勃発。今のところ、2年生の中山が一歩リードしている状況である。その他のポジションは概ねレギュラーは決まっており、現有戦力のみで秋以降も戦える見込みである。
③川西高校
(1)引退による影響(投手陣)
3年生不在のため、なし。
(2)引退による影響(野手陣)
3年生不在のため、なし。
(3)夏大会以降の戦力(投手陣)
鉄腕エース・村岡に加え、切れ味鋭いカットボールが武器の山形が加入。先発陣は2馬力体制となる見込み。その他にも、二刀流の森山や鈴木悠生・峻介兄弟など、全ての投手を駆使して戦う。
(4)夏大会以降の戦力(野手陣)
2年生の打撃成績が芳しくないのが懸念点。しかし、俊足強打の浅井やポテンシャルの高い上村など、有望な1年生が加わり、層の厚みは増した。山下頼りの打線に別れを告げ、猛打で投手陣を支えたいところである。
④国会阪神堂高校
(1)引退による影響(投手陣)
お化けフォークの使い手・神谷の離脱は痛い。彼がいなくなることにより、先発陣の層が薄くなることが懸念される。リリーフを見ても、精密機械・広瀬などの頼もしいブルペン陣が軒並み引退。厳しい状況である。
(2)引退による影響(野手陣)
主砲・五十嵐の引退による打棒低下は避けられない。他には、リードオフマンの穴田やパワー系遊撃手の常田も同じく引退するが、そこは既存戦力でやりくりできそう。兎にも角にも、チームを引っ張る新たな4番を見つけたい。
(3)夏大会以降の戦力(投手編)
戦力を完全に把握しきれないため、予想は困難である。西、矢島の2人がいるがいずれもリリーフ型であり、先発型投手がどれぐらい揃っているかは分からない。補強を続けるか、それとも来年を見据えて打ち止めにするのか、気になるところである。
(4)夏大会以降の戦力(野手編)
こちらも不透明な状況。深沢と鈴木巧を主軸に打線を組み立てることになりそうである。機動力、パワーのどちらを取るにしても、SR、R野手の力が不可欠。あっと驚く大抜擢に期待したい。
⑤太平建設工業高校
(1)引退による影響(投手編)
完成度の高いエース・安田や、高い制球力を誇る石塚などが離脱。しかし、夏大会前に有望な先発投手が入部したこともあり、今すぐに対策する必要はないものと思われる。
(2)引退による影響(野手編)
影響が無い訳では無さそうである。主砲の藤田や切り込み隊長の臼杵など、主力が数多く抜けるため、打力が低下する可能性がある。しかし、後釜はある程度揃っているため、投手陣同様、早急な対策は不要であると思われる。
(3)夏大会以降の戦力(投手編)
友の会史上稀に見るスーパー投手・国広の加入で、しばらくの安泰は約束された。また、質の良い変化球を投じる宮川、期待の軟投派・竹内も注目の選手である。先発3本柱を軸に、盤石の投手王国を築きたい。
(4)夏大会以降の戦力(野手編)
杉山、舟木の2年生コンビが打線を牽引する。俊足強打の1年生レフティー・山本の躍動にも目が離せない。その他にも期待の選手たちが犇めいており、戦力に困ることはないだろう。それ故、激しいレギュラー争いが予想される。勝ち残るのは果たして誰か。
⑥豊郷高校
(1)引退による影響(投手陣)
北沢、西田といったベテラン投手が抜けるが、ほとんどはリリーフ陣である。先発陣に大きな影響はなく、総じて見ても戦力は大きく下がらない見込み。
(2)引退による影響(野手編)
投手陣に比べてはるかに影響が大きい。頼れる主砲の山内や、安打製造機の佐々木基など、チームを支える選手たちが離脱する。特に、正捕手・藤川の引退は大きな損失であり、後継者探しは急務である。
(3)夏大会以降の戦力(投手編)
エース北園を筆頭に、コントロールの良い奥田など頭数は多いが、やや力不足な印象。長いイニングを投げられる先発型の投手がもう1人欲しいところである。しかし、まずは現有戦力を最大限まで強化したい。2人の二刀流選手の動向にも注目。
(4)夏大会以降の戦力(野手編)
最大の懸念点であった捕手には、堅守の中島をコンバートすることで一応の解決を見た。税所と阿部、2人のスイッチヒッターが打線を牽引する。潜在能力オールCの畑中や、巧打が光る石井にも目が離せない。
⑦音羽高校
(1)引退による影響(投手編)
これまで投手陣を支えてきた剛腕・神田が引退。しかし、主力は2年生であり、影響は少ないと見られる。
(2)引退による影響(野手陣)
強打のチームリーダー・石川や、最も多くの打席に立った男・三富が離脱。しかし、投手陣同様、主力は2年生であり、影響は少ない。
(3)夏大会以降の戦力(投手陣)
田村、曽根、上野山のトリプルエースが目玉。先発に困ることはないだろう。リリーフも、制球の良い吉田や、三種の変化球を操る間宮が構えており、盤石である。スライダー狂の横井も頭角を現しており、今後が楽しみでならない。
(4)夏大会以降の戦力(野手陣)
監督曰く、「20人以上いる」が、スタメンは固定されつつある。夏大会後は、堅守巧打の石原と、俊足が光る玉川がレギュラーを掴んだ。また、石川に代わる新たな4番に、圧倒的な身体能力が持ち味の牧野を抜擢。強力打線の更なる進化を図る。
⑧got高校
(1)引退による影響(投手陣)
貴重な先発型左腕の岩田や、フォーク使いの山田、制球の良い池田の3人が離脱する。しかし、主力は2年生であるため、影響は少ない。
(2)引退による影響(野手陣)
レギュラーの半分が引退する厳しい状況。核弾頭・福井や、強打でチームを支えてきた北原などの主力が一斉に抜ける影響は計り知れない。打線崩壊までは行かないが、打力のレベルが下がってしまう可能性が高い。
(3)夏大会以降の戦力(投手陣)